腰をずらすような座り方してませんか?これが腰痛になる座り方!腰痛にならないための椅子選び5つのポイント 【家具コラム第11回】

家具職人がおすすめする快適さと健康の秘訣

椅子は家具の中でも重要な部分を担い、私たちの日常生活において欠かせない存在です。言わば、一番密接に関わるパートナーの様な存在です。
快適な椅子は、長時間座って仕事をする人やくつろぐ人にとって、健康と快適さに大きく関わってきます。
特に間違った座り方、選び方をしていると快適に座ることが出来ずに、座れば座るほど悪い影響を身体に及ぼしてしまいます。
家具職人としての経験を活かし、良い椅子の選び方とその重要性について専門的な知識を共有したいと思います。
(今回の記事は特にダイニングチェアの選び方について書いております。)

1: こんな座り方していませんか?危険です!腰に負担の掛かる座り方

姿勢と座り方の重要性
腰を前にずらして、お尻を滑らすような座り方をしていませんか?
実はこの姿勢は、腰へ大きな負担を掛けてしまう座り方です。
中には、自然体で楽な姿勢と思われている方もいるかも知れませんが、この姿勢はとても危険です。
腰椎に集中的に力が加わり、腰への負担がとても大きくなってしまっています。
今、若い方でも腰痛になってしまう方が多い理由も、自分の身体に合わせた椅子を選ぶことが出来ていないことが原因の一つになります。

リラックスしてくつろげる椅子は、身体を椅子に預けた時に、自然と身体を支えてくれる椅子になります。
逆に言うと、お尻が滑りやすい椅子や座面の奥行きが広すぎる椅子などは、腰への負担が大きい椅子になります。
ご自身の座っている椅子はいかがでしょうか?
次の項目から自然と身体を支えてくれる椅子の選び方を紹介します。

2: 椅子の背もたれ

腰への負担を抑え、身体を支えてくれる椅子選びのポイント

  • 背もたれ
    • 腰のサポート: 腰椎の自然なカーブに合った背もたれは大切なポイントです。
      特に腰痛持ちの方は、腰を安定させることが大切になってきますので、座ったときにピタッとはまるような背もたれがポイントです。
      椅子を選ぶ際には数分だけではなく、長い時間座ってみて、身体に合うのか?痛い場所などは無いか?など時間をかけて座り比べてください。
    • 背もたれが斜めに倒れすぎているものは、あまりダイニングチェアとして向きません。ダイニングチェアはあくまでも食事をすることを目的としていますので、前傾姿勢(食事をする姿勢)や立ったり座ったりがし易いものが良いです。

3: 座面の高さと身長の関係性

椅子の座面の高さと座る方の身長には大きな関係性があります。

  • 身長に対して椅子の座面高を選ぶ
    椅子に座ることは身体に対して大きな負担になっています。自分の身体に合わない椅子に座っているとその負担は何倍も大きくなってきてしまいます。
    例えば、ヨーロッパやアメリカの家具は靴を履いての生活を想定しているので、そもそも家具の高さが高く設定されています。加えて、海外の方は日本人と比べた時に平均身長が高いので、海外の家具をそのまま使おうとすると、全く身体に合わないまま使うことになってしまいます。
    デザインや利便性だけで選んでしまうと、使っていても全然くつろげないと言うことがありますので、ご注意ください。
  • 身長に合わせるために
    それでは、自分の身長に合わせるためにどのようなポイントで選べば良いでしょうか?
    ①足裏がかかとまでペタッと着くこと
    ②太もも裏の圧迫が無いこと
    ③座面の奥までしっかり座れること

    この3つのポイントが大切です。

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    ①足裏がかかとまでペタッと着くこと
    座面の奥まで座ったときに、足裏がかかとまでペタッと着くことが大切です。かかとまで着くことで、座面の奥まで座ることが出来るので、背もたれに身体を預けしっかり座ることが出来ます。身体への負担が少なく座ることが出来ます。

    ②太もも裏の圧迫が無いこと
    座面が太ももの裏側を圧迫していないことが大切です。例えば、バーカウンターなどで長時間座っていると、足が痺れてきたりした経験はありませんでしょうか?このように座面が高すぎると、太ももの血管を圧迫してしまい、くつろいで座ることが出来なくなってしまいます。

③座面の奥までしっかり座れること
座面の奥まで座ってこそ、その椅子の良さを初めて感じることが出来ます。
椅子を座り比べるときには、座面の奥までしっかり座り、背もたれや座面の傾斜などを身体で感じ取ってください。
その際は、なるべく自宅にいるような感じ方をできるように、バックを降ろして、ポケットの中の物を出してから座ってみてください。

4: 椅子を選ぶ際の注意点

くつろぐために椅子をお探しの方は、選ぶ際に必ずプロに相談して身体に合わせて椅子を調整してもらってください。
値段の高い椅子を買えば、必ずしもくつろぐことが出来るかと言うと、そうではありません。
日ごろの使い方や座り方、体形身長など、人それぞれ合う椅子、合わない椅子が変わってきます。
同じ生活をする家族でさえ、全く違う椅子の方がくつろいで座れる場合があります。

たなかじま家具店では、椅子を使う方、一人一人に合わせて椅子を調整しております。
ご主人様と奥様で身長が違うように、それぞれのお話を伺って、座り方や身長に合わせて椅子をご提案しております。

身長に対しての合わせ方
椅子の座面が高くて身体に合わない場合は、椅子の脚カットをして、座面高を下げることが出来ます。
この様に身長に対して調整してあげる事で、同じ椅子でも驚くほど座り心地が変わってきます。
自分が今まで、いかに座りにくい椅子に座っていたかがはっきりわかるようになります。

この写真の様に、足下に1枚1㎝の板を敷くことで、椅子の足を何㎝カットすれば、身体に負担の少ない高さになるのかを体験することが出来ます。
1㎝刻みで椅子の足をカットすることが出来ますので、どなたでも合わせることが出来ます。
たかだか1㎝でそこまで変わるの?と思われた方もいるかもしれませんが、、、
実際に体験してみると、その違いに驚きます!!
それだけ人間の身体は敏感にできていて、些細なことでも日ごろのくつろぎ感に大きな違いが生まれてきます。

5:結び

椅子選びはとても重要なことです。身体に一番近い、身近な存在の椅子は、日常生活において健康と快適さに大きな影響を与えます。
快適でサポートのある椅子を選ぶことで、腰痛を予防し、効率的な作業やくつろぎの時間を感じることが出来ます。
椅子を選ぶ際には、身体に合わせ、最適な椅子を見つけるためにこれらのポイントを活用しましょう。
そして、その椅子が長くあなたの健康と快適さを支えることを楽しみにしてください。

これから、椅子を探したいという方は、たなかじま家具店公式LINEからご相談ください。
当店は専門知識の持ったスタッフが、皆さまお一人お一人に合わせ椅子のご提案を行っております。
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記事製作者:田中島一仁

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